子どもが1歳(半)になった ①
Oct 24, 2016 / BLOG

子どもが1歳半になりました。
妊娠・出産・子育てを経験して自分なりに感じた事を書きたいなと思います。

最近「産む女」「産まない女」とか、有名な女優さんの「産まない選択」の記事など
話題になっていましたね。
「産む」「産まない」で女性を分けること自体おかしな話な気もしますが
生物学的に産めるのは女だけなので、人生設計上、どうしてもぶつかる事柄なのかもしれません。

どっちの言い分もわかるし、「どっちでも自分の幸せな方を選んだら良い」というのがわたしの気持ちですが
「産む」「産まない」関連の記事を読んでひとつ思ったのは、
当たり前ですけど、「産んだらおしまい」ではないこと。

わたしは結婚後、7年子どもができませんでした。
夫のご両親に対して申し訳ない気持ちもありました。
幼少期病気をしたので、「そのせいかも」と気に病んだりしていました。
「欲しいなあ」とはぼんやり思っていたものの、
自身の仕事の転機などもあり、気づけば7年経っていた、という感じです。

子どもができるまでの夫とのふたり生活は、はっきり言って今考えると無駄ばかり。笑
金銭的にも時間的にも、無駄使いしかしていなかったと思います。
でもだからこそ、自由で楽しく、気ままな暮らしでした。

子どもができたのは、
「できないならできないで、このままふたりでも良いかもなぁ〜」とぼんやり思った頃。
諦めようかと思っていたところだったので驚き、嬉しかったです。

そんなこんなで妊娠・出産を経験することができました。
子どもは無事健康に産まれてくれました。
(妊娠・出産経験についてはまたいつか書きたいです。)

もちろん、この「無事産まれた」でTHE ENDではありません。
これから先20年、
いや、子どもがいっちょまえにお金を使ったりして食事が摂れる年齢と考えて、
どんなに短くても16年? (無責任な親ですみません。。笑)
「産む」の続きはそれだけあります。
10ヶ月かかって死ぬ気で産んで、それで終了!とはいかないんですよね〜
(わかりきってることだと思いますが。)

特に、わたしにとって本当の苦しみは出産よりもその後の子育てでした。
進行中とも言えます。
(子どもはかわいいです。笑)

わたしが読んだ「産む」・「産まない」論争の記事の中には、この点が抜けているように感じました。
24時間営業で無賃金・成果報酬なし・フィードバックなし
睡眠時間なし・食事休憩なし・トイレ休憩なし、です。
(最初だけですけど。)
かといって、「こちとら育ててるんじゃあ〜〜」というわけではないのですが、
「産む」「産まない」だけの問題じゃないよなぁ、、、と思います。
正直、お産ならもう一回できるけど、子育てはもう一回したくありません。 笑
(子どもはかわいいです。笑)

世の中の母親の中で圧倒的少数なのかもしれませんが、
子育てがつらくて仕方ない人、いるはずなんです。
世のSNSにあふれている「子育て楽しい!」「赤ちゃんかわいい!」
っていうキラキラした母親だけじゃないんです。
シャーロット王女を産んで、9時間程度で綺麗にメイクして、髪を巻いて、
綺麗なお洋服着て、ヒール履いて、まっすぐ立って歩いて出てきたキャサリンさんはマジで超人です。
普通の人じゃないと思います。笑

「わたしだけなんじゃないか」って悩んでいる人、いると思うんです。
しかもこれって、言っちゃいけないタブーってわけでもないと思うんです。
「そんなこと言ったら子どもがかわいそう」とかっていう問題ではないんです。
「子どもかわいい」と同じくらい当然のように、子育てのつらさというのは存在するんです。

TVなどで出産後のタレントさんが「人生で一番幸せです〜」
とコメントする場面によく遭遇すると思いますが
「そういう部分だけではないんだよなぁ」と言いたいんです。
悩んでいる人に「あなただけではないですよ〜」と言いたいんです。
これから妊娠・出産を迎える方に「こういう瞬間もあっていいんですよ〜」と言いたいんです。
自分は「子どもの犠牲になっている」なんて、誰だって思いたくありませんよね。
だからこそ、たった一個人の経験ですがこうして書いてみようと思ったわけです。

そしてそして、だからこそ子どもってすごい尊いんです。
居るだけで価値があるんです。
わたしが妊娠・出産・子育てを経験して一番学んだのはそこでした。
自分の子どもに限らず、世の中の子どもは存在自体が奇跡みたいなもので、
とてつもなく尊い存在なんだということ。
子どもは生きているだけで100点満点です。

そのうえで、「子ども産みたい」という人は
わたしでよければ駆けつけたいくらい応援していますし、
「子どもほしくない」という人は
「女なら産むべき」とか「社会の義務だ」とかそんなこと関係なく、自分の幸せを追求してほしい。
心からそう思ってます。
わたしは、「子どもかわいいよ〜産みなよ〜」なんて口が裂けても言えないです。
これは生き方の問題ですから。

なんか伝わらないかもだけど、長くなっちゃいましたのでおしまいにします!
わたしは鉗子分娩だったりしたので、出産についてもまた書きたいと思いま〜す。